News Release | |
2011年11月30日 |
強震計測装置「SM−28」を新発売 |
リオンは、東日本大震災で観測された2933Gal(防災科研K-NETより)に対応できる最大加速度±4,000Gal測定(※感震器による)やイーサネットを標準装備するなど震度情報ネットワーク仕様(平成18年に総務省消防庁が提案)にも対応し、地震監視/防災システムの構築に最適な強震計測装置「SM−28」を開発し、2011年11月30日から発売を開始します。 |
強震計測装置は、地上設置型のデジタル出力サーボ式感震器やボーリング孔埋型感震器に加えて、低価格と高安定性を実現した新開発の静電容量式感震器によって検出した地震動の加速度から、計測震度、SI値等の地震情報を演算し、演算値が予め設定した警報レベルに達すると警報出力としてリレー接点を作動させる事ができます。 さらに、地震動による構造物の挙動解析に欠くことができない加速度波形を、SDカード(オプション)に記録する機能を備えています。 |
強震計測装置「SM−28」は、大地震であっても確実な地震計測を求める市場要求に応えて最大加速度±4,000Galまでの測定を可能(感震器による)にするとともに、イーサネットを標準装備しており容易にネットワーク環境に組み入れることができ、総務省消防庁が推進している次世代震度情報ネットワークにも対応可能です。 また、「SM−28」は、緊急遮断弁などの起動に用いる制御信号を出力する警報出力機能も備えており、特に感震器を2台用いてAND起動を構成する事で、より確実に地震動による警報の出力が可能です。 さらに感震器3台以上による多点同時計測に対応するため「SM−28」は2台以上による連動が可能です。 |
◇ 主な特長 |
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1. | 最大加速度±4,000Gal測定で大地震にも対応可能です。(感震器による) |
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2. | 感震器は2台まで接続でき、目的に応じて選択することができます。さらに、「SM−28」は2台以上の連動が可能なため、3台以上の感震器を同時に稼動させて地震観測が可能です。 |
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3. | 同時発売の新型感震器PV−24(静電容量式)との組み合わせにより、低価格で高信頼の外部機器制御が可能です。 |
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4. | 計測震度、震度階級(震度0〜震度7)、最大加速度(Gal)、SI値(cm/s)など豊富なデータ表示ができます。 |
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5. | イーサネットポートを標準装備しています。 |
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6. | 筐体の省スペース化と軽量化により、壁掛けが可能です。 | |
7. | USBフラッシュメモリで容易にデータ回収が可能です。 | |
8. | 接点出力ユニットの追加で最大6段階の警報出力が可能です。 | |
9. | 気象庁が定める震度階級(震度0〜震度7)表示でき気象庁検定取得が可能です。 |
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10. | 国土交通省の強震計測装置仕様に準拠しています。 |
◇ 主な用途 | |
地震動が構造物へおよぼす影響などの学術的なデータ収集をはじめ、地震動の検知に伴う道路や鉄道、電力施設、工場設備における二次災害防止の制御など。 |
◇ 地震観測システム概念図 | |
◇ システム構成例 | ||
1.公共施設・大規模商業施設 |
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学校、図書館、デパート、競技場などで多くの人が利用する施設では、非常放送設備と連動して館内放送により速やかな避難誘導に役立てることができます。 |
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2.工場などの避難誘導・制御など | ||
非常放送設備との連動により避難誘導に加え、工場ラインの制御、設備の保護、同時に火災などを誘発する装置をシャットダウンします。 ※接点出力ユニットSZ−28Pにより、接点出力を最大6段階まで増設可能です。 ※イントラネットにより、支社・工場・営業所を含む防災ネットワーク構築にも活用できます。 |
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3.ライフラインの確保 | ||
配水池では、緊急遮断弁との連動により、飲料水の流出を防止します。災害時のライフラインを確保します。 |
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4.構造物の安全管理 | ||
ダムの基礎部と天端で観測したデータは堤体の点検、管理に活用できます。また地震動の解析データは、設計に反映できます。 ※本機2台以上による連動動作で、より多くの観測点にも対応可能です。 ※携帯電話へのメール送信システムとの連動により、地震の把握、その後の対応判断に有効です。 |
商品の詳細は、こちらのPDFカタログをご覧下さい。 |