リオン株式会社
News Release
2012年3月1日
     

JIS規格による測定が可能な振動感覚計「AU−06」を新発売

 リオンは、伐木、穿孔作業などの振動工具(チェーンソー、削岩機など)やタイプ作業などによる振動障害の臨床・検査・研究用として、日本で初めてJIS規格による測定が可能な振動感覚計「AU−06」を開発し、2012年3月1日から発売します。
 なお、リオンでは、従来から振動感覚計を展開してきましたが、今回の新製品は、これまで測定不能であった振動刺激周波数を幅広く測定でき、より詳細な研究に最適です。さらにVPT検査とフォン・ベケシー検査を備え、より正確な測定を行うための様々な機能を搭載しています。

 ※:JIS規格による測定が可能な振動感覚計は日本初。2012年1月現在、当社調べ。
AU-06
左:本体、右:加振器

■ 主な特長
 1)日本で初めてJIS規格による測定が可能な振動感覚計
  JIS B7763-1:2009「機械振動−神経損傷のための振動感覚いき(閾)値−第1部:指先における測定方法」および ISO 13091-1:2001 による測定が可能な振動感覚計です。
JIS B7763-2:2009「同 第2部:指先における測定値の分析方法」を用いて比較分析できます。

 2)多彩な振動刺激周波数を装備
  主要な感覚に含まれる三つの機械受容器群(SAT、FAT、FAU)に対応する全ての振動刺激周波数を装備しています。従来機種で測定不能だったSAT(3.15, 4, 5Hz)、FAT(20, 25, 31.5Hz)の測定も行えますので、より詳細な研究に適しています。

 3)振動感覚いき(閾)値の信頼性を示す「一貫性評価機能」搭載
  VPT検査、フォン・ベケシー検査機能を搭載しています。さらに振動刺激に対する応答から、振動感覚いき(閾)値(VPT)と被検者の応答の一貫性(振動感覚いき(閾)値の信頼性)を自動計算(評価)し表示します。

 4)その他
  ・本体、加振器、腕部に不要な力を入れさせないための腕置きで構成されています。
・振動刺激レベルやプローブ接触力の変化をグラフと数値で表示します。
・振動感覚いき(閾)値に影響を与える指先皮膚温・室温が測定・記録できます。

■ 測定方法
  指先を加振器のプローブにのせ、振動刺激の応答により振動感覚いき(閾)値を測定します。

■ 用途
  伐木、穿孔作業などの振動工具(チェーンソー、削岩機など)、タイプ作業などによる振動障害には、寒冷時に指先が白くなるレイノー現象などがあります。振動感覚計「AU−06」は、これら振動障害における指頭振動感覚いき(閾)値の臨床・検査・研究用として開発しました。

■ 医療機器承認番号
  22300BZX00406000

製品の詳細は、こちらのPDFカタログPDFカタログをご覧ください。





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