リオン株式会社
News Release

2012年9月4日

  

〜将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方が79.6%〜
シニア層の補聴器に関する意識調査報告


 今回、当社では補聴器を使用していないシニア層(60歳から74歳)の方を対象に、補聴器に関する意識調査を実施しましたのでご報告します。

■調査結果の要約

●最近、耳が聞こえにくくなったと感じる方が、65歳以上では4割以上
 最近、耳が聞こえにくくなったと感じることがあるかとの質問で、「よくある」「たまにある」の回答を合算すると、60歳から64歳が29.1%、65歳から69歳が40.5%、70歳から74歳で40.6%となり、65歳以上では約4割の方が最近、耳が聞こえにくくなったと感じている事が判明しました。
 さらに、最近、耳が聞こえにくくなったと感じている方(「よくある」「たまにある」の回答者の合算)では、「日常生活の中で、騒がしい場所での会話が聞き取りづらい」(65.1%)、「ボソボソ話す人の声がわからない」(62.2%)などの経験が上位となっています。

●将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方が79.6%に達する
 全員の方に、将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用するか質問したところ、「補聴器を使用する」との回答が約8割に達していることが判明しました。

●補聴器を使用する理由は、家族や友だちとの会話(コミュニケーション)を楽しみたいから
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方に、その理由を質問したところ、「家族や友だちとの会話(コミュニケーション)を楽しみたいから」が72.7%と7割強に達しています。一方、東日本大震災の影響からか、「災害時に必要があると思うから」との回答も、40.7%に達しています。

●将来、補聴器を使用する際、選ぶ補聴器のタイプは、耳あな型が44.6%
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方に、選ぶ補聴器のタイプを質問したところ、「耳あな型」が44.6%、「耳かけ型」が14.5%となりました。

●将来、耳が聞こえにくくなった場合、ためらわずに補聴器を使用する方が34.0%
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方に、その際にためらいがあるか質問したところ、「ためらいはない」34.0%、「ためらいがある」66.0%となりました。
 ためらいがある理由は、「使用することがわずらわしいと思うから」が最も多く51.9%。一方、「補聴器を付けると年寄りに見られるから」や「耳が聞こえにくくなっていることを周りに知られたくないから」など、周りの目を意識しての理由は、20%以下にとどまっています。


■調査結果

1.最近、耳が聞こえにくくなったと感じる方が、65歳以上では4割以上に!
 最近、耳が聞こえにくくなったと感じることがあるかとの質問に、「よくある」が9.7%、「たまにある」が26.9%となり、合算すると36.7%となっています。
 さらに、年齢別で見ると、最近、耳が聞こえにくくなったと感じている方(「よくある」「たまにある」の合算)は、60歳から64歳が29.1%、65歳から69歳が40.5%、70歳から74歳で40.6%になっており、65歳以上では約4割の方が、最近、耳が聞こえにくくなったと感じている事が判明しました。

Q1.最近、耳が聞こえにくくなったと感じることがありますか? ※カッコ内は実数

60歳から64歳 65歳から69歳 70歳から74歳 全体
よくある 4.5%(10) 11.4%(25) 13.4%(29) 9.7%(64)
たまにある 24.5%(54) 29.1%(64) 27.2%(59) 26.9%(177)
感じている 29.1%(64) 40.5%(89) 40.6%(88) 36.7%(241)
あまりない 29.5%(65) 29.1%(64) 30.0%(65) 29.5%(194)
まったくない 41.4%(91) 30.5%(67) 29.5%(64) 33.8%(222)
感じていない 70.9%(156) 59.5%(131) 59.4%(129) 63.3%(416)
合計 100%(220) 100%(220) 100%(217) 100%(657)

2.聞こえに関して日常生活で経験があることは、
  ・騒がしい場所での会話が聞き取りづらい(65.1%)
  ・ボソボソ話す人の声がわからない(62.2%)
 最近、耳が聞こえにくくなったと感じている方(Q1で、「よくある」「たまにある」の回答者241名)に、聞こえに関して日常生活で経験があることを複数回答で質問したところ、「騒がしい場所での会話が聞き取りづらい」(65.1%)、「ボソボソ話す人の声がわからない」(62.2%)が6割以上、「きちんと聞き取れなく、あいまいな返事をすることがある」(55.6%)、「内容がわかりにくいためテレビのボリュームを上げてしまう」(47.7%)となっています。

Q2.聞こえに関して日常生活で経験があることは? 複数回答 N=241
  実数 比率
騒がしい場所での会話が聞き取りづらい 157 65.1%
ボソボソ話す人の声がわからない 150 62.2%
きちんと聞き取れなく、あいまいな返事をすることがある 134 55.6%
内容がわかりにくいためテレビのボリュームを上げてしまう 115 47.7%
テレビのバラエティーなどでタレントの話がわかりにくい 67 27.8%
周囲の人から聞こえが悪いと言われる 56 23.2%
知らない話題になると聞こえにくいと感じる 50 20.7%
以上の様な経験は無い 4 1.7%
※回答者は、最近、耳が聞こえにくくなったと感じている方

3.将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方が79.6%
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用するか質問したところ、補聴器を使用するとの回答が約8割に達していることが判明しました。

Q3.将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用しますか?
  実数 比率
補聴器を使用する 523 79.6%
補聴器を使用しない 134 20.4%
合計 657 100%

4.補聴器を使用する理由は、家族や友だちとの会話(コミュニケーション)を楽しみたいから
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方(523名)に、補聴器を使用する理由を質問したところ、「家族や友だちとの会話(コミュニケーション)を楽しみたいから」が72.7%と7割強に達しています。「日常生活でハンディキャップとなると思うから」が63.9%、「テレビやラジオ、映画などを楽しみたいから」が61.0%と続いています。
 一方、東日本大震災の影響からか、「災害時に必要があると思うから」との回答も、40.7%となっています。

Q4.将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する理由 複数回答 N=523

  実数 比率
家族や友だちとの会話(コミュニケーション)を楽しみたいから 380 72.7%
日常生活でハンディキャップとなると思うから 334 63.9%
テレビやラジオ、映画などを楽しみたいから 319 61.0%
旅行など外出先で不便を感じたくないから 283 54.1%
災害時に必要があると思うから 213 40.7%
音楽やコンサートを楽しみたいから 152 29.1%
地域での様々な活動で必要があると思うから 140 26.8%
演劇や落語などを楽しみたいから 114 21.8%
仕事上で必要があると思うから 87 16.6%
その他 11 2.1%
※回答者は、将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方

5.将来、補聴器を使用する際、選ぶ補聴器のタイプは、耳あな型が44.6%
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方(523名)に、選ぶ補聴器のタイプを質問したところ、「耳あな型」が44.6%、「耳かけ型」が14.5%となりました。

Q5.将来、耳が聞こえにくくなった場合、選ぶ補聴器のタイプは?
  実数 比率
耳あな型 233 44.6%
耳かけ型 76 14.5%
わからない 214 40.9%
合計 523 100%
※回答者は、将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方

6.将来、耳が聞こえにくくなった場合、ためらわずに補聴器を使用する方が34.0%
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する方523名に、その際、ためらいがあるか質問したところ、「ためらいはない」が34.0%、「ためらいがある」が66.0%となりました。

Q6.将来、補聴器を使用する際、ためらいがありますか?
  実数 比率
ためらいはない 178 34.0%
ためらいがある 345 66.0%
合計 523 100%
※回答者は、将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方

7.将来、補聴器を使用する際、ためらう理由は、わずらわしいから51.9%
 将来、耳が聞こえにくくなった場合、補聴器を使用する意思のある方(523名)の内、使用する際にためらいがある方(345名)に、ためらう理由を複数回答で選んでいただきました。
 その結果として、「補聴器を使用することがわずらわしいと思うから」が最も多く51.9%。続いて、「補聴器は高額だから」が49.9%、「補聴器でどのくらい改善されるかわからないから」が47.5%となっています。
 一方、「補聴器を付けると年寄りに見られるから」や「耳が聞こえにくくなっていることを周りに知られたくないから」など、周りの目を意識しての理由は意外と低く、20%以下にとどまっています。

Q7.将来、補聴器を使用する際、ためらいがある理由 複数回答 N=345
  実数 比率
補聴器を使用することがわずらわしいと思うから 179 51.9%
補聴器は高額だから 172 49.9%
補聴器でどのくらい改善されるかわからないから 164 47.5%
補聴器を付けると年寄りに見られるから 61 17.7%
耳が聞こえにくくなっていることを周りに知られたくないから 46 13.3%
補聴器の購入の方法がわかりにくいから 21 6.1%
その他 32 9.3%

8.回答者の傾向 ※有効回答数657

 1)あなたご自身はアクティブシニアだと思いますか?
  実数 比率
アクティブシニアだと思う 461 70.2%
アクティブシニアではないと思う 196

29.8%


 2)あなたの趣味は? BEST5 複数回答
  実数 比率
旅行・街歩き 398 60.6%
音楽鑑賞、映画鑑賞・観劇など 341 51.9%
山歩き・トレッキング、ウォーキング、散歩など 281 42.8%
写真撮影・カメラ 244 37.1%
ゴルフ 79 12.0%


■調査概要

 1)調査対象者
・補聴器を使用していない60歳から74歳の男女計657サンプル

60歳から64歳 65歳から69歳 70歳から74歳
男性 110 109 108 327
女性 110 111 109 330
合計 220 220 217 657

 2)調査方法、時期、調査地域
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2012年8月初旬
・調査地域:全国


[リオン株式会社]