リオン株式会社
News Release

2012年12月21日

  

〜第1位は、「ロンドン五輪、日本選手メダル獲得時などの実況音声」〜
2012年「心に残った音調査」報告書


  日常生活の中には、炊事・洗濯などの家庭での音をはじめ、街中での自動車や信号などの音、自然界の音、テレビ・ラジオなどから流れる音、パソコンや電子機器からの音など様々な『音』が存在しています。また、多くの方々が毎年、その年を象徴する印象深い音を共有しています。今回、当社では音を科学する企業として、2012年心に残った音について調査を実施しました。

 対象とした音は、注意喚起音、自然音、歓声、人工音、機械音、ニュース報道の一部(声)、テレビ番組やテレビCMの効果音などです。当社内にて事前にアンケートを実施し候補となる『音』(10個)を選定し、一般の方1,000名に、その10音のうち、心に残った音を複数回答で質問しました。また、その他(候補の10音以外)の心に残った音と理由をフリーアンサーで記載していただきました。なお、当社では、2011年同調査を初めて実施し、今年で2回目を迎え、今後も毎年継続的に実施していく予定です。

※本調査では、流行歌や流行語、テレビCMなどでの企業名・商品名などは対象外としています。
・調査時期:2012年12月初旬、調査方法:インターネットを通じて実施
・有効回答:1,000名(20歳以上の男女各500名)


【調査結果の要約】

2012年心に残った音の第1位は、「ロンドン五輪、日本人選手メダル獲得時などの実況音声
 今夏のロンドン五輪。日本選手がメダルを獲得したシーンなどは、テレビなどで繰り返し放送され、その実況放送の音声が第1位(44.5%)となりました。さらに、ロンドン五輪関連では、第5位にメダリストパレード時の群集の歓声(23.3%)、第6位にテレビの前で応援する家族・仲間・自分の声(22.2%)となっています。

●第2位は「金環日食の時の街の歓声やどよめき」
  第2位には、5月21日の朝の天体ショー「金環日食の時の街の歓声やどよめき」(30.7%)。第3位は、「大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音」(29.4%)となっています。

●東日本大震災関連では「地震発生時刻に合わせた黙とう時の静寂」が第4位
 昨年は上位を占めた東日本大震災関連では、2012年3月11日、地震発生時刻に合わせて、全国各地で黙祷を捧げた時の静寂第4位(25.0%)になりました。
 東エリア(北海道、東北、関東)が29.3%(第3位)に対して、西エリア(中部・近畿・中四国・九州)が20.7%(第5位)と地域によって差がでています。

●「衆議院解散時の万歳三唱」、「打上花火の音」「デモにおけるシュプレヒコール」が同レベル

 第7位は、11月16日の衆議院解散時の万歳三唱(16.0%)、第8位は、昨年の自粛から復活した花火大会での打上花火の音(15.2%)、第9位は、様々なデモにおける群集のシュプレヒコール(15.0%)となりました。

●その他の回答
 ・AKB48の総選挙の時の会場の歓声(女性、27歳、宮城県在住)
 … 総選挙でのAKB48のメンバーの姿に感動したから
 ・いつまでも続いた蝉しぐれ(男性、58歳、東京都在住)
 … 今年は特に暑かったせいか、いつまでも蝉が鳴いていたから
 ・スマートフォンの着信音(男性、44歳、岐阜県)
 … 今年初めてスマートフォンにしたため
 ・時々来る余震の音(男性、46歳、宮城県在住)
 … 震災を思い出すため


Q.2012年あなたの心に残った音をいくつでもお選び下さい。 ※複数回答

   

全国

東エリア 西エリア
1 ロンドン五輪、日本選手のメダル獲得や活躍時の実況音声 44.5% 45.2% 43.8%
2 金環日食の時の街の歓声やどよめき 30.7% 29.9% 31.5%
3 大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音 29.4% 24.9% 33.9%
4 2012.3.11の地震発生時刻に合わせた黙とう時の静寂 25.0% 29.3% 20.7%
5 ロンドン五輪、メダリストパレード時の群集の歓声 23.3% 23.9% 22.7%
6 ロンドン五輪、テレビの前で応援する家族・仲間・自分の声 22.2% 24.3% 20.1%
7 衆議院解散時の万歳三唱 16.0% 17.3% 14.7%
8 自粛から復活した花火大会での打上花火の音 15.2% 17.1% 13.3%
9 様々なデモにおける群集のシュプレヒコール 15.0% 15.1% 14.9%
10 巨人が日本一になった時のスタジアムの歓喜の声 10.1% 12.9% 7.4%

※東エリア(北海道、東北、関東)n=498、西エリア(中部・近畿・中四国・九州)n=502


【2012年心に残った音の詳細】

第1位 ロンドン五輪、日本選手のメダル獲得や活躍時の実況音声(44.5%)
 ロンドン五輪で日本選手がメダルを獲得したシーンなどは、テレビなどで繰り返し放送されました。そのテレビなどでの実況放送の音声が、2012年最も心に残った音となりました。

地域 比率(実数) 順位  
全国 44.5%(445) 1位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 45.2%(225) 1位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 43.8%(220) 1位 n=502

第2位 金環日食の時の街の歓声やどよめき(30.7%)
 5月21日の朝の天体ショー「金環日食」の時、街のあちこちで歓声があがりました。第2位は「金環日食の時の街の歓声やどよめき」となり、約3割(30.7%)の方々が2012年の心に残った音と回答しています。

地域 比率(実数) 順位  
全国 30.7%(307) 2位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 29.9%(149) 2位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 31.5%(158) 3位 n=502

第3位 大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音(29.4%)
 2012年、大型台風の上陸や局地的な大雨、大雷雨(ゲリラ豪雨)は、各地に大きな被害をもたらしました。第3位は大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音(29.4%)となり、被害の影響からか東エリア(北海道・東北・関東)の24.9%に比べ、西エリア(中部・近畿・中四国・九州)が33.9%になり、西高東低の結果となっています。

地域 比率(実数) 順位  
全国 29.4%(294) 3位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 24.9%(124) 4位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 33.9%(170) 2位 n=502

第4位 2012.3.11の地震発生時刻に合わせた黙とう時の静寂(25.0%)
 東日本大震災の発生から1年。2012年3月11日、地震発生時刻に、全国各地で黙祷が捧げられました。その際の静寂が第4位(25.0%)となっています。また、東エリア(北海道、東北、関東)が第3位(29.3%)に対して、西エリア(中部・近畿・中四国・九州)が第5位(20.7%)と地域によって差がでています。

地域 比率(実数) 順位  
全国 25.0%(250) 4位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 29.3%(146) 3位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 20.7%(104) 5位 n=502

第5位 ロンドン五輪、メダリストパレード時の群衆の歓声(23.3%)
 ロンドン五輪のメダリストのパレードが8月20日、東京の銀座で開催され、沿道には約50万人の方々が集まり、さらにテレビなどで放映されました。このパレードの時の群集の歓声が第5位(23.3%)となりました。

地域 比率(実数) 順位  
全国 23.3%(233) 5位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 23.9%(119) 6位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 22.7%(114) 4位 n=502

第6位 ロンドン五輪、テレビの前で応援する家族・仲間・自分の声(22.2%)
 ロンドン五輪は時差の関係から深夜遅くまでテレビの前で応援していた方も多くいました。その際の家族や仲間、さらに自分が応援する声が、第6位(22.2%)になっています。

地域 比率(実数) 順位  
全国 22.2%(222) 6位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 24.3%(121) 5位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 20.1%(101) 6位 n=502

第7位 衆議院解散時の万歳三唱(16.0%)
 11月16日に解散した衆議院。万歳三唱が第7位(16.0%)となりました。東エリアの第7位(17.3%)に比べて、西エリアは第8位(14.7%)と東高西低の結果となっています。

地域 比率(実数) 順位  
全国 16.0%(160) 7位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 17.3%(86) 7位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 14.7%(74) 8位 n=502

第8位 自粛から復活した花火大会での打上花火の音(15.2%)
 東日本大震災により、2011年に自粛した花火大会も、今年は開催したケースが見受けられました。日本の夏の風物詩である花火大会での打上花火の音が第8位(15.2%)となりました。

地域 比率(実数) 順位  
全国 15.2%(152) 8位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 17.1%(85) 8位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 13.3%(67) 9位 n=502

第9位 様々なデモにおけるシュプレヒコール(15.0%)
 今年は、国内をはじめ世界各地で様々なデモが行われました。その際の群集のシュプレヒコールが第9位(15.0%)となりました。印象に残ったシーンではありますが、低い順位となっています。

地域 比率(実数) 順位  
全国 15.0%(150) 9位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 15.1%(75) 9位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 14.9%(75) 7位 n=502

第10位 巨人が日本一になった時のスタジアムの歓喜の声(10.1%)
 日本のプロ野球で巨人が3年ぶり22度目の日本一となりました。優勝の瞬間のスタジアムの歓喜の声が第10位(10.1%)となりました。

地域 比率(実数) 順位  
全国 10.1%(101) 10位 n=1,000
東エリア(北海道・東北・関東) 12.9%(64) 10位 n=498
西エリア(中部・近畿・中四国・九州) 7.4%(37) 10位 n=502


【エリア別の2012年心に残った音】

●全国 n=1,000 ※複数回答

    実数 比率
1 ロンドン五輪、日本選手のメダル獲得や活躍時の実況音声 445 44.5%
2 金環日食の時の街の歓声やどよめき 307 30.7%
3 大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音 294 29.4%
4 2012.3.11の地震発生時刻に合わせた黙とう時の静寂 250 25.0%
5 ロンドン五輪、メダリストパレード時の群集の歓声 233 23.3%
6 ロンドン五輪、テレビの前で応援する家族・仲間・自分の声 222 22.2%
7 衆議院解散時の万歳三唱 160 16.0%
8 自粛から復活した花火大会での打上花火の音 152 15.2%
9 様々なデモにおける群集のシュプレヒコール 150 15.0%
10 巨人が日本一になった時のスタジアムの歓喜の声 101 10.1%

●東エリア(北海道、東北、関東) n=498 ※複数回答

    実数 比率
1 ロンドン五輪、日本選手のメダル獲得や活躍時の実況音声 225 45.2%
2 金環日食の時の街の歓声やどよめき 149 29.9%
3 大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音 146 29.3%
4 2012.3.11の地震発生時刻に合わせた黙とう時の静寂 124 24.9%
5 ロンドン五輪、メダリストパレード時の群集の歓声 121 24.3%
6 ロンドン五輪、テレビの前で応援する家族・仲間・自分の声 119 23.9%
7 衆議院解散時の万歳三唱 86 17.3%
8 自粛から復活した花火大会での打上花火の音 85 17.1%
9 様々なデモにおける群集のシュプレヒコール 75 15.1%
10 巨人が日本一になった時のスタジアムの歓喜の声 64 12.9%

●西エリア(中部・近畿・中四国・九州) n=489 ※複数回答

    実数 比率
1 ロンドン五輪、日本選手のメダル獲得や活躍時の実況音声 220 43.8%
2 金環日食の時の街の歓声やどよめき 170 33.9%
3 大型台風やゲリラ豪雨による暴風雨の音 158 31.5%
4 2012.3.11の地震発生時刻に合わせた黙とう時の静寂 114 22.7%
5 ロンドン五輪、メダリストパレード時の群集の歓声 104 20.7%
6 ロンドン五輪、テレビの前で応援する家族・仲間・自分の声 101 20.1%
7 衆議院解散時の万歳三唱 75 14.9%
8 自粛から復活した花火大会での打上花火の音 74 14.7%
9 様々なデモにおける群集のシュプレヒコール 67 13.3%
10 巨人が日本一になった時のスタジアムの歓喜の声 37 7.4%


【調査概要】
 ・調査日   2012年12月初旬
 ・調査方法  インターネットを通じて実施
 ・有効回答  1,000名(20歳以上の男女各500名)

  20代 30代 40代 50代 60代以上
男性 100 100 100 100 100 500

女性

100

100

100

100

100

500

200

200

200

200

200

1,000

 ・調査地域 全国

東エリア

北海道

東北

関東

 

62

46

390

498

 

西エリア

中部

近畿

中四国

九州

150

200

78

74

502

 ・2011年「心に残った音調査」につきましてはこちらをご覧ください。



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