リオン株式会社
News Release

2013年1月21日

    

フォトレジスト溶液やSOG溶液の粒子を0.1μmから測定可能な
液中パーティクルセンサを発売

  リオンは、新光学系を採用し、背景光を大幅に低減することで、今まで難しかったフォトレジスト溶液中の粒子を0.1μmから測定可能な液中パーティクルセンサ「KS-41B」を開発し、2013年1月28日から販売を開始します。
液中パーティクルセンサ KS-41B
※下の画像は液中パーティクルセンサ「KS-41B」(左下)によるシステム構成
  コントローラ「KE-40B1」(左上)、シリンジサンプラ「KZ-30W1/30W2」(右)

◇フォトレジスト溶液中パーティクルセンサについて
 フォトレジストは、半導体素子の製造において、ウェハへ集積回路パターン転写を行う工程(フォトリソグラフィ)で用いられています。集積回路のデザインルールが微細化される中で、歩留まりに影響するフォトレジスト溶液中のパーティクル管理が必要とされています。
 今回開発した液中パーティクルセンサ「KS-41B」は、フォトレジスト溶液中において0.1μmの粒子検出を可能にしました。これは新開発した光学系によるもので、従来機種と比較して、レーザの強度増加と短波長化による粒子感度の向上、および受光部のフォトダイオードの改良による背景光低減により実現しました。また、フォトレジストに加え、半導体製造プロセスの平坦化工程で使用されるシリカ(SiO2)系皮膜形成用塗布液「SOG」の管理にも適しています。
 さらに、背景光が発生しない液体の場合、最小可測粒径は0.07μmまで対応します。

◇液中パーティクルセンサ「KS−41B」の概要
1.主な用途
  半導体製造プロセスにて使用されるフォトレジスト溶液やSOG溶液の清浄度管理

2.特長
  1) 最小可測粒径0.1μm。背景光が発生しない液体の場合は0.07μmまで対応可能
  2) 粒径区分は0.1〜0.5μmの範囲内で、最大10段階(コントローラ「KE-40B1」から設定)
  3) 定格試料流量は5mL/min
  4) 受光部に多チャンネルフォトダイオードを採用
  5) 波高分析ソフトウェア「KF-50A」を使用し、背景光によるノイズの状態を測定可能
  6) レーザ消灯機能が付き、ユーザビリティが向上

測定システム例
気中パーティクルセンサ「KC-32/31」の表示画面例

製品の詳細は、こちらのPDFカタログをご覧ください。


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