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News Release | |
2013年2月13日 |
〜聴覚スクリーニング後の精密検査や人工内耳適応前の確定診断に〜 |
リオンは、通常、乳幼児では睡眠中に、成人でも安静閉眼状態で行われるABR(聴性脳幹反応)測定において、Kalman Weighted Averaging と呼ばれる適応信号処理アルゴリズムを採用することで、覚醒状態でもABR測定が可能なVIVOSONIC社製の誘発反応検査装置「Integrity V500」を、2013年2月15日から販売します。 乳幼児の難聴は言語発達に大きく影響するため、早期に発見することが重要です。しかしながら、新生児などは通常のオージオメータ(自覚的聴力検査装置)で検査することが難しいため、当社ではこれまで他覚的聴力検査装置「OAEスクリーナー ER−60」やASSR(聴性定常状態誘発反応)を主な機能とした「誘発反応検査装置 Audera」を販売してきました。 今回新たに発売する誘発反応検査装置「Integrity V500」は、この聴覚スクリーニング後の精密検査などにおいて、入眠不要でABR測定ができることにより、測定時間の短縮も図れ、検査時の検者、被検者の負担を軽減することが可能です。 |
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■ 主な特長 | |
1)覚醒状態でのABR(聴性脳幹反応)測定が可能 | |
聴覚スクリーニング後の精密検査や人工内耳適応前の確定診断で行われるABR(聴性脳幹反応)測定を覚醒状態で実施できます。そのため、従来入眠が必要であった乳幼児において、例えば、乳児は母親が抱きながら、幼児では遊ばせながら測定することができ、入眠させるための準備時間が不要になります。また、成人でも、測定時の体勢に制約がないため、測定時の負担を軽減することができます。 |
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2)Kalman Weighted Averaging を採用 | |
Kalman Weighted Averaging と呼ばれる適応信号処理アルゴリズムを採用しているため、筋肉や眼球運動に起因するアーチファクトの影響を受けにくく、覚醒状態での測定が可能です。なお、Kalman Weighted Averaging とは、筋原性のアーチファクトが少ない応答信号を、より多く重みをつける信号アルゴリズムです。全ての応答信号を取り入れて平均化処理するために、より効率的な測定が可能です |
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3)その他 | |
・波形処理方法は、「加算平均」と「Kalman Weighted Averaging」から選択できます。 ・Amplitrode(プリアンプ内蔵電極ケーブル)を採用。脳波を電極付近で増幅するため、電極からVivolink(本体)の間に発生する様々な背景ノイズの影響を低減します。 ・短時間でS/N比の良い波形が得られます。 ・刺激音はクリックおよびトーンバーストの2種類から選択できます。インサートイヤホンのほか、骨導受話器も標準装備しています。 ・本体のVivolinkは充電池駆動であり、制御/解析用コンピュータとの接続はワイヤレス通信仕様のため、外来ノイズの影響も低減されます。そのため、特にシールドルームは必要なく、病棟などでも測定することができます。 |
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■ 接続イメージ | |
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■ 用途 | |
大学病院、総合病院における聴覚スクリーニング後の精密検査や人工内耳適応前の確定診断等 |
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■ 医療機器認証番号 | |
224AABZX00194000 |