RION Techinical Journal Vol.3
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2020年度JEMIMA功労者表彰川村 潤一表彰されました!2021年度自動車技術会技術部門貢献賞中島 康貴 技術開発センター R&D室の中島康貴が、自動車技術会において令和3年度の「技術部門貢献賞」を受賞した。自動車技術会は、日本の全自動車メーカーと多くのサプライヤーなどが参加し、会員数5万人を有する日本で最大規模の学会の一つである。本賞は、自動車技術会技術会議傘下の部門委員会活動において多大な貢献を認められた人物に贈られるもの。中島は所属する音質評価技術部門委員会で、コロナ禍に対応し、対面なしで委員会やワーキング活動(WG)を続け、円滑なコミュニケーションや情報共有に尽力。委員会の運営や議論の方向性など、活動に対し広く貢献した点が評価され今回の受賞に至った。〈受賞のコメント〉 音質評価技術部門委員会では自動車音の音質改善を通じて、自動車の快適性や安全性の向上による新たな付加価値を創り出すことと、豊かな自動車社会の発展を目指しています。具体的には、音質の評価方法や設計への還元方法などの知見を広く共有し、関連分野における開発の知見を向上させることが目的です。本委員会には自動車メーカー、サプライヤー、大学の先生方、計測器メーカーなどから様々な関係者が参加されています。それらの方々と共に活動することで、委員会への貢献だけでなく私自身のスキルアップも実現でき、委員会への参加にはとても大きな意義を感じています。音や振動にまつわるリオンの計測器を利用しているお客様やエンジニア、そのほか多様な背景を持つ方々との活動は私にとって大変、貴重な機会となっています。 現在の自動車業界は、脱炭素の流れに伴ったxEV(電動車)へのシフトや自動運転など大きな変革期にあり、音や振動の分野に求められる技術的な難易度は日増しに上がっています。ゆえに、このような変化に打ち勝つ早急な技術開発や人材育成が求められていると日々、痛感しています。各社の非競争領域において、グローバル環境の中で日本がどのように主導権を握っていくか、日本や自動車技術会のスタンダードとなる活動にこれからも微力ながら貢献したいと考えています。表彰されました! 環境機器事業部 品質保証部 品質保証課の川村潤一が、JEMIMA(一般社団法人 日本電気計測器工業会)の2020年度功労者表彰を受賞した。JEMIMAは電気計測器に関する調査研究、普及活動、国際協力などを通じて、電気計測器や関連産業の発展のため活動を展開している団体である。川村は規制・制度部会に所属し、2019年度・2020年度の環境グリーン委員会委員長を務めた。コロナ禍でのイベントを成功に導いたことが評価され今回の受賞に至った。〈受賞のコメント〉 これまで、委員会のミッションの一つである「関連業界(計測機器メーカー、センサーメーカーなど、計測に関わるものを作る企業)への情報発信」の一環として有料セミナーを開催していましたが、コロナ禍の状況下、今まで対面で開催していたセミナーをWebで実現しました。セミナー「EUに始まり世界に広がる、電気・電子機器を取り巻く環境関連規制」は一般の方も対象としたもので、JEMIMAとしてのWebセミナー第1号となりました。 その後、関連団体で主催するセミナーの運営にもあたりました。社会的貢献というほど大げさなものではありませんが、こうした活動によって情報提供をすることで、各企業が製品含有化学物質に関連する規制に対応することの手助けになっているのではないかと思います。今回の受賞は私個人の力ということではなく、委員会や関連工業会主催のセミナーに関わった委員全員の功績に対して贈られた表彰を、代表して受け取ったものだと感じています。 今、欧州を始めとした各国で環境保全のための様々な規制や対策、活動が進んでおり、環境問題をとりまく変化のスピードはますます速くなっています。委員会としてはこれらの情勢に対応するため、今後も情報収集と発信、欧州でのロビー活動、他団体との協力によって業界に貢献していきたいと考えています。委員会の活動によって、日本の業界が世界の動きに取り残されることなく今後も持続していくことに役立ち、「この活動が業界の元気につながっている」と思うと、一層、やりがいを感じます。19

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