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るんじゃないかなって思っています。自分の所属する部署以外のことや会社全体のことをもっと知るためにはどうしたらいいと思いますか? 私、ちょっとした時間を見つけて社内をふらっと歩くようにしているんです。例えば建物の4階に用事がある時、行きはエレベータを使うけれど、帰りは階段で戻ってくるとか。そうすると、階段ですれ違った人と挨拶がてら話ができて、自社製品を知る機会になったり、今起きているトラブルについて知ることができたりして、結構仕事に生きるんですよ。そこで生まれるコミュニケーションって大事な気がするんです。 自発的な取り組み、すごいですね。社内的にも事業部の横の繋がりを強くしようという「情報交流会」という取り組みが行われているのですが、自分も含め営業マンはほとんど参加できていないと思います。顧客対応に追われてしまい、社内イベントに参加する余裕を持てないというジレンマがあります。 営業マンこそ社内の有益な情報が必要ですよね。業務中に仕事することは当然ですが、情報を集めるのは必ずしも仕事している「時」だけではないという事を社員で共通認識できるといいですね。実は、社内で共通の趣味を持つ仲間との交流があるのですが、好きなもので繋がると立場を超えて仲良くなれるので、縦と横に加え、斜めの関係性も構築できて有益なんじゃないかなって感じています。 それは面白いですね! 私も社内のいろいろな人と関わりたくなりました。開発の人たちを営業の現場に連れていき、代理店やユーザーのことをもっと知っていただくのもいいかもしれませんね。将来、こんなことが実現できればということはありますか? 補聴器の営業マンとしては失格かもしれませんが、難聴が治るようになって補聴器が必要なくなる未来がくるといいなと思っています。iPS細胞の技術を使った難聴治療の研究も実際にスタートしているので夢ではありませんよね。そんな未来に向けてリオンとして何ができるのか考えると、聴力検査でまだまだ貢献できるんじゃないかなって思います。聴力検査にはオージオメータが使われていますが、ドクターから「もう何十年もオージオメータって変わらないよね」という声をよく耳にします。聴力検査には10分近い時間が掛かり、電話ボックスのような検査室の場合、一人で入ることを怖がる子供もいます。子供向けの聴力検査機器取材・文/高橋 美由紀もありますが、設備が大きく、導入できる施設は限られています。どのような方でも安心して検査が受けられ、正確な聴力を把握することができる機器に進化させていきたいです。 なるほど。私は今後、業務におけるAI化に興味がありますね。社内の基幹システムがAI化できたら、ロボットが適正なタイミングで適切な資材を発注すること自体は近い未来に実現すると思うんです。じゃあ、その時自分は何をすべきか……。ラジオで聞いたのですが、ロボットにはどうしてもできないことがあって、それは人に(頭を下げて)お願いすることなんだそうです。生身の人間同士じゃないと気持ちは伝わらない。変えられないってことです。今の我々はデスクワークがメインですが、近い将来、購買課のスタッフは日本や世界中を飛び回って交渉をし、発注業務はAIにお任せというような働き方になるかもしれません。 かっこいいですね。 あと、会社全体のことでいうと、最近宇宙ゴミとか海洋プラスチック問題が取り沙汰されているじゃないですか。リオンの微粒子計測器はとても小さな粒子をカウントできるし、この技術を応用すれば、それらが解決できるんじゃないかなって。世界中の海にセンサーを散りばめて、検出されたところにゴミを回収しにいく……みたいな。リオンの高い技術を環境問題解決のために活かすことができたら最高ですよね。11今回は医療機器の営業担当と、資材を調達する購買課のスタッフ二人が語り合う。普段は交わることのない二人が意気投合し、会話は未来の夢想にまで及んだ。水野 直樹経営企画本部 資材部 購買課。2008年に入社し6年間計測器の設計に携わったのち、2014年より購買課に。現在は課内でも一番のベテランとなり、リオンの全部署と関われる仕事にやりがいを感じている。SESSIONSESSION中堅社員たちのトークセッションミライのリオンミライのリオン

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