新棟建築予定地での発掘調査の様子現場見学会での資料展示国分寺市内から過去に発掘された資料が展示された厚生棟の外観イメージ見学会 開催概要開催日 :2022 年12月6日(火) 時間 :13:00〜15:00場所 :リオン本社参加人数 :115名主催 :総務課発見された遺構【縄文時代】土坑 集石 小穴 15基 1基 118基 発見された遺物旧石器時代の石器、縄文時代の土器・石器、奈良・平安時代の瓦・土器など新棟(厚生棟)についてリオン本社4号館と7号館が老朽化によって解体され、2023年8月現在、新しい厚生棟への建て替えが進行している。2階建の厚生棟は、応接室や食堂、収容人数600人規模の講堂、展示スペースなどを備え、活発なコミュニケーションの場やおもてなしの空間になることを想定し、具体的な活用方法の検討を進めている。2023年12月頃に竣工、2024年3月頃より使用を開始する。また、新棟建設と既存の厚生棟の解体に伴い、敷地西側にある外縁の一部を遊歩道として市に提供し、ポケットパークを設けるなどして環境を整え、国分寺崖線との調和を考慮したエリアとなる予定だ。【奈良・平安時代】竪穴建物 溝 土坑 小穴 1棟10条23基453基昔の生活に触れる発掘調査の現場見学会 2022年12月6日、リオン本社敷地内での埋蔵文化財発掘調査について、社員向け現場見学会が開催された。リオン本社の敷地は、国分寺市の埋蔵文化財包蔵地内に位置しており、土木工事などで掘削をする場合は届出をすることが定められている。着工前に発掘調査を行うことで、遺構を記録保存し、埋まっている遺物を保護するためである。 リオンでは、1974年の武蔵国分寺跡第3次調査から、これまで10回に及ぶ調査が行われ、旧石器時代、縄文時代や奈良・平安時代の遺構や遺物が見つかっている。今回も新棟の建設に先立って埋蔵文化財の発掘調査が実施され、縄文時代(早期〜中期)の遺物約3,500点以上が出土した。 それら調査結果を社員に共有したいというリオン総務課職員の発案により、社内の希望者を対象に見学会が開催された。見学会には総勢115名が参加し、国分寺市教育委員会の職員により、発掘された遺構や遺物についての説明や埋蔵文化財に関連する歴史の解説が行われた。また、国分寺市内から出土した石器や土器が陳列され、参加者は実際に資料を手にとって鑑賞することができた。 参加者からは「土器に触ることができると思っていなかったので、とても楽しかった」などの声が寄せられた。18リオン新棟建設に伴う埋蔵文化財発掘調査〈社員向け現場見学会〉を開催リリオオンンのの[[活活動動報報告告]]
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