RTJ_vol9
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 音響•振動計測器の開発、販売、保守はリオンの原点であり、現在もリオンの根幹を成す事業だ。1956年に国内初の小型騒音計を発売して以来、行政機関と連携しながら計測器を開発し続けてきた。その1つが1979年に誕生した航空機騒音観測装置である。リオンの航空機騒音観測装置は航空機騒音への対応を迫られていた全国の自治体や官公庁に広く納入された後、空港周辺の固定観測地点を結ぶオンラインシステムに発展。現在でも成田空港を始めとする全国の国際空港や国内空港、防衛関連の基地周辺にも数多く設置されている。こうした日本におけるリオンの航空機騒音観測装置の実績が、時を経て、海の向こうの環境問題解決に役立とうとしている。3ノイバイ国際空港(ベトナム)での航空機騒音の観測ハノイの市街地ベトナムの首都ハノイは、人口約840万人。ホーチミンに次いで2番目に大きな経済都市。経済発展が著しいなかでも、昔ながらの風景が残る旧市街は観光地として人気がある。国内で積み重ねた、航空機騒音観測の実績世界各国で課題となっている航空機による騒音問題。現在、リオンは最新鋭の機器とノウハウによって、ベトナムの国際空港における航空機騒音観測技術協力プロジェクトを進行中だ。本プロジェクトの推進に奔走する二人のスタッフに話を聞く。

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