17 SEMICON Japanは、エレクトロニクス製造サプライチェーンの展示会である。世界各地で開催されており、半導体産業における製造技術や装置、部品や材料をはじめ、自動車やIoT機器などのSMARTアプリケーションまでを網羅した世界的メーカーが出展する。日本では、毎年12月に東京で開催され、今回で47回目の開催となった。 リオンは1980年代からほぼ毎年参加し、主要マーケットである半導体業界の中で、微粒子計を使用する潜在顧客に向けた製品PRと、新製品がある場合はその発表、新規および既存のお客様との情報交換の場として活用している。また、SEMICON Japanでは業界の最先端機器、材料、技術が展示されるため、新製品の開発に向けた情報収集を行うこともできる。 例年は東京ビッグサイト1~6ホールでの開催だったものが、本年は7,8ホールも追加されていた。近年の国内への半導体製造回帰による、自治体の企業誘致の盛り上がりからか、ポストコロナ以降、微粒子計測器事業部として出展する展示会では最も大きいものとなり、リオンのブースへの来場者数も、コロナ前と同等の数に戻った印象を受けた。また、会場全体として、海外からの来場客、出展者も増えているように感じた。公式発表では2022年の合計51,840人に対して2023年度は合計85,282人の来場者があったとのことだ。 国内の展示会では珍しく、木曜日の16時からはハッピーアワーと題し、事務局よりドリンクのサービスがあり、出展者と来場客の間でフランクなやり取りができるよう配慮されていた。 リオンのブースでは、気中微粒子計「KC-52A」を新製品として展示。また最先端の機種である液中微粒子計「KS-20F」をはじめ、「KS-19F」、「KS-41B」や、気中微粒子計の「KC-31」、「KA-03」、「KA-02」などを展示した。特に液中微粒子計は、国内外にて薬品等の管理に多く使用されており、使用中のお客様、使用を検討されているお客様が国内海外を問わず来場され、普段の使用時に出た疑問点や、これから使用する際の注意点など、営業担当者との情報交換が行われた。 SEMICON Japan 2024は、2024年12月11日~13日の日程で開催される。リオンでは、これからも自社製品の品質やサービス向上のため、このように貴重な出展の機会を最大限に活かし、製品のアピールと参加者との積極的な情報交換を重ねていきたい。リオンの展示ブースSEMICON Japan 2023 会場(出典「SEMI Japan」)新製品の気中微粒子計「KC-52A」SEMICON Japan 20232023年12月13日~15日 東京ビッグサイト(東京)https://www.semiconjapan.org/jpポストコロナで来場者数が増加。来場者との活発な情報交換を行った。SEMICON Japan 2023レポート
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