■■■■■マイク・ブレスリンミルトン・キーンズ（イギリス）在住の音響エンジニア。音響コンサルタントを経て、2001年、「ANV Measurement Systems」を設立。リオン製品のブランド認知度向上を大きなミッションに掲げ、イギリス市場におけるリオン製品のシェアを拡大し続けている。趣味はテニスとギター演奏とカヤック。世界に点在するリオンの支店、関連会社へ話を聞く本コーナー。今号ではイギリスの「ANV Measurement Systems」にフォーカス。創始者のマイク・ブレスリン氏に話を聞いた。取材・文/高木 康行ミルトン・キーンズマンチェスターロンドン15ミルトン・キーンズはロンドンの北西約80キロに位置し、1970 年代にニューシティとして建設された。ミルトン・キーンズ中央駅は当時の近代的な都市開発の象徴となっているANV社オフィスの外観ANV社オフィスの室内ANV 社で取り扱う近隣騒音記録システム「NNR-04」。リオン製の精密騒音計「NL-53」が組み込まれた騒音録音装置ブレスリン氏の趣味はギター演奏 私は、イギリスの首都ロンドンの北西およそ80kmに位置する都市、ミルトン・キーンズにあるANV Measurement Systems（以下ANV社）でマネージングディレクターを務めています。私たちの会社は、イギリスでリオン製品を扱う唯一の販売店として、2001年の創業から23年間にわたり機器の販売だけでなく、レンタルや点検校正サービス、技術サポートなどを行っています。扱う主力製品は、騒音計と振動計、環境モニタリングシステム。主な顧客は、音響コンサルタントや地方自治体、そして建設関連の会社などです。 私たちの会社が創業した当時、騒音計分野で高い認知度を誇っていたのはとあるブランドで、正直、リオンがそのブランドを上回るシェアを獲得するのは容易ではないと感じていました。その一方で、私はリオン製品の品質と信頼性の高さを評価していました。なぜならANV社を創業する前は、音響コンサルタントとしてリオン製品を使用する立場だったため、製品の優位性について十分に理解していたからです。リオン製品の優位性は、計測の精度は言うまでもありませんが、高い耐久性と使いやすさ、そしてコストパフォーマンスです。中でも大きなアドバンテージは、直感的な操作が可能な機器の使いやすさで、ユーザーは騒音計を初めて手にした瞬間から使えるようになるまで5分もかかりません。私はこうした分かりやすいユーザーインターフェースのメリットをきちんとアピールすれば、きっと顧客にも受け入れられるはずだと考え、リオンブランドの認知度向上への努力を続けてきました。加えて、私たちは点検校正やその他の保守サービスなど、多方面から顧客をサポートすることにも注力してきました。ただ製品を販売するだけでなく、こうした包括的なサポート体制を顧客は必要としていたからです。こうした努力の結果、創業から6年ほどでリオンはイギリスにおいて広く知られるブランドに成長しました。創業時に決めた大きな目標は、リオン製品をイギリスの市場で誰もが知るトップブランドに押し上げること。現在では、この目標を達成できたと自負していますし、これからもトップブランドとしての地位を守るべく、ソーシャルメディアでの広告宣伝など、様々な努力を続けなければならないと考えています。 私たちの会社とリオンの関係はとても良好です。コミュニケーションをとる上で壁を感じたこともありませんし、高い品質の製品が次々とリリースされることは、私たちにとってとても大きなメリットだと感じています。特に、リオンのマイクロホンは他ブランドと比較しても類を見ないほど高性能かつ高品質で価格競争力があります。イギリスの産業市場で拡販していく上でマイクロホンは重要な要素になり得ると考えています。また、リオングループの一員となったノルウェーの音響機器メーカー「ノルソニック社」製品もANVの製品ラインナップに加わったことは、非常に大きな前進です。環境および建築音響の主要市場の計測機器ニーズを満たすことができ、リオンとノルソニックの製品を組み合わせることで、産業市場での拡販を期待できます。イギリスにおけるリオンとノルソニック製品の売り上げは今後も伸び続けると確信しています。FROM OVERSEAS イギリスにおいて広く知られるブランドに成長した、リオン
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