19YouTube「リオネット補聴器 公式チャンネル」ではYUMIEさんの手話講座を動画で見ることができますYUMIE2歳の時、感音難聴によって両耳の聴力をほとんど失う。3歳でリオネット補聴器と出会い、18歳からボディーボードを始め、28歳でプロテストに合格。プロボディボーダーとして活躍し、2007年に引退。現在は、一般社団法人「陽けたら海へ」代表として、デフノーマライゼーション(=聴覚障がい者もそうでない人も分け隔てのない社会)の実現を目標に活動する。リオネット補聴器アンバサダー。※本コーナーの手話はNHK手話を参考にしています取材・文/高橋 美由紀 イラスト/前田 奈津子リオネット補聴器アンバサダーを務めるデフアスリートのYUMIEさんによる手話講座。第3回目は、デフの方々との会話の糸口となる便利な手話。ぜひ積極的に話しかけてみましょう。❶人差し指を相手に向けて指す(「あなた」を表現) ❷両手人差し指をお互いに向け回転させる(「手話」を表現) ❸頭を傾げながら、親指以外の4本の指を揃えて左肩から右肩へ移動させる(頭を傾げることで「大丈夫」を疑問形で表現)❶ (残念な表情で)2本の指で頬をつねるようにひねる(「出来ない」を表現) ❷右手のひらを相手に向けたあとクルッと返す(「でも・しかし」など意味の反転を表現)❸右手の人差し指でスマートフォンの画面をスクロールするような動き(「スマホ」を表現) ❹(自信のある表情で)親指以外の4本の指を揃えて左肩から右肩へ移動させる(「できる」を表現)な大人の語彙力は3~5万語と言われているので、いかに手話の語彙数が少ないかが分かります。1つの表現で複数の言い回しをすることも多く、頑張ればすぐにいろいろな話が出来るようになります。興味がある方はぜひチャレンジして欲しいです。また、手話を完璧に覚えなくても、今回紹介した「スマホで話せま❶❸❷❸❶すよ」を覚えていれば、スマートフォンのメモ帳アプリなどを使って、ろう者ともスムーズに会話することができます。ちなみに、語彙が少ない分、ろう者は婉曲的な表現をあまり好みません。好き、嫌い、行く、行かないと自分の意見をはっきり伝えるようにしましょう。(驚きの表情で)右手のひらを顔に向けて、素早く手を下におろす(「初めて知った」を表現)右手の親指と人差し指を立て、親指をあごにつけて人差し指を下に動かす(「納得」を表現)第3回第3回会話してYUMIEさんへぇ~なるほどワンポイント解説ワンポイント解説手話は約5,000語しかなく、マスターしやすい 私は口の動きから話の内容を察する「読話」ができるので、実はしばらく手話を学んでいませんでした。でも、ろう者に健聴者だと思われてしまい残念な気持ちになったことがありました。そこでコロナ禍に手話をじっくり学んでみたのです。一般的な手話の語彙数は約4,000~5,000語です。日本語を話す一般的できません。でも、スマホで話せますよ!❹手話できますか?❷RIONみよう手話講座手話講座手話講座
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