・提案・販売・納品・情報収集・製造・新製品の試製・検証・量産体制の確立・仕様変更・基板設計・開発・生産設備・器具の設計、製造・金型設計・製作・部品・材料の調達・全社のバックアップ ・経営企画8研究開発・基礎研究・応用研究・技術開発製品開発・仕様検討・策定・ハードウェア設計・開発・ソフトウェア設計・開発生産技術購買法務 経理 広報 人事 システム管理製品の市場化までの流れ仕様決定製品開発 全体の流れの説明をした後、まずははんだ付けの方法を学ぶ。補聴器製造過程においてはんだ付けは、もっとも技術を必要とされる作業であり、やけどの可能性もあるため慎重さが必要となる。「この研修は文系も理工系も関係なく全員が受けます。はんだ付けだけでなく、顕微鏡を使った作業がはじめてという人もいますので、それぞれに担当者をつけて指導します。所要時間はだいたい5〜6時間。お昼休憩を挟みながら一日かけてみんなでモノづくりの作業に打ち込む時間は、お互いの距離を縮めることにもつながりますし、完成したときの喜びを共有できることも醍醐味です。ちなみに、リオンの技術者は同じものを15分程度で組み立てます(笑)」 設計から製造、販売までを行うリオン試作試製において、生産工程を身をもって体験することはモノづくりの真髄を知るきっかけともなる。「自社開発が強みであるリオンの根幹を製造技術課が担っているという自負が我々にはありますから、生産工程やモノづくりとはなんたるかを、この機会に肌で感じてもらいたいという想いが強くありますね。たとえば、経験が必要となる難しい工程があった場合、指導員があえて教えずに進めてもらうこともあります。それで失敗したとしたら、どこがダメだったのか、自分で手を動かしながら考えることで、大きな学びになると思っています」 一方で、新入社員研修の場は先輩である現役製造チームにとっても貴重な機会となっている。製造技術品質管理・製品検査・品質管理生産管理・生産計画立案・生産工程管理生産製品完成販売「業務でモノづくりに慣れてしまっている私たちにとって、新入社員に一から補聴器を作ってもらう研修は、素朴な疑問を含めて新しい視点や気づきを得る機会でもあります。そのため、できるだけ部署の全員が研修に参加して彼らと交流するようにしています。今後の配属先によっては顔を合わせる機会が少なくなる人もいるので、この機会を大切にしたいと思っています」 リオンの製品が活躍する現場を観察 2024年度からの新たな取り組みが、環境機器事業部 フィールドエンジニアリング部での現場研修だ。リオンの騒音計を設置している東京都の飛行場と、地震計を設置している埼玉県の浦山ダム営業お客様製品製造の流れと部署の役割新入社員研修期間は約2ヶ月間。人事・総務部が主導し、各部署から集った教育委員と二人三脚で行われている。数日単位で全員が各部署を回るプログラムはリオンならでは。研修を通じて、図のような製品開発の川上から川下までをおおまかに理解。配属先に関係なく、リオン製品がお客様に渡るまでのプロセスを実感できる。グループワーク「リオンの未来を考える:5年後、新聞一面にリオンの事業に関する記事が掲載された。どんな記事が掲載されたか」というワークでは、大きな模造紙にアイデアを手書きし、研修最終日に役員や管理職に向けてプレゼンする。
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