汽笛型純音発生器一見すると縦笛のような形状のレトロな風合いを漂わせる製品。本来の名称は不明だが、小林理学研究所では「汽笛型純音発音器」と呼ばれる実験用の器具である。直径30mm弱の円筒で、20cmから35cmの長さに伸縮することができる。一端には送気管があり、ここから息を吹き込めばボーっと汽笛のような音が鳴る仕組み。オルガンパイプやダブルサイレン、エーデルマンパイプなどと同様、音響実験用の音源として作られたものだ。音や振動を「測る」ことが得意なリオンだが、こうした実験用音源なくして測定技術の進歩はあり得なかったのである。小林理学研究所 音響科学博物館蔵取材協力/小林理学研究所 音響科学博物館 撮影/赤羽 佑樹進化する、音響と振動の技術The World of AcousticsThe World of Acoustics
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