RION-JPN-vol16
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第 3 回は、紙鉄砲の原理を応用したユニークな発明の中身について。これまで数々の特許を出願、登録し、社会に貢献してきたリオン。その発明がどのような内容なのかを紹介していく本コーナー。を行う。主に、吸音率や音響透過損失豊田 恵美一般財団法人小林理学研究所 建築音響研究室 主任。2002年入所。入所以来、建 築音響の分野を中心に研究等、材料の音 響 特 性に関する測定に従事。音響材料の測定・評 価方法に関する研究を通して、室内の音環境改善に貢献することが目標。一般的な紙鉄砲とその音圧波形折り紙インパルス音源12 リオンの製品で、建築音響測定に特化した精密騒音計(NA-28)があります。本特許は、当時この騒音計を開発していたリオンの方々から、残響時間測定のための簡易インパルス音源について、ご相談を受けたのがきっかけで生まれたものです。一般的に、残響時間の測定には、音源として十分な出力を持つ無指向性スピーカ、パワーアンプなど、比較的大掛かりな機材が必要になります。一方で、NA-28 は現場測定での効率性を重視している製品のため、手軽な簡易音源とセットで用いることによって、よりその機動性を活かしたいというのが狙いでした。 簡易インパルス音源の歴史は古く、代表的なものとしては風船の破裂音、陸上競技用のスターターなどがあります。風船やスターターは、持ち運びは容易ですが、測定の度に膨らませたり、火薬をセットする必要があります。どちらも再利用はできず、手軽さという意味では今ひとつです。理想は、これらと同程度の出力を、簡単に繰り返し放射できる音源。なかなかの難題に、頭を悩ませていてふと思いついたのが、子供の頃、新聞紙やチラシなどの紙を折って、大きな音を出して遊んだ「紙鉄砲」でした。あれなら 1 回鳴らしても、さっと折りたたんですぐまた鳴らせるのでは?早速、記憶音源と比較しても十分な出力をもち、再現性が高く、また中音域以上では偏りの小さい指向特性をもちます。残響時間測定だけでなく、室間遮音測定や吸音率測定発明者 豊田恵美、 杉江聡、吉村純一 、大屋正晴、米元雄一 出願番号 特願 2009-197524( P2009-197524 )出願日 平成 21 年 8月28日公開日 平成 22 年 4月15日を頼りに紙鉄砲を作って鳴らしてみると想像以上に大きな音が鳴り、これはいけそうだ、と手応えを感じました。 一方で、一般的な紙鉄砲のままでは音響測定の音源として不向きだということも分かりました。紙鉄砲は、内側に折り込まれた 2 つの袋が急速に開くことによって衝撃音が発生するため、短い時間間隔で2 つの連続したインパルス応答が観測されます。まずはこれを単発の衝撃音になるように、袋が 1 つの構造に改良する必要がありました。さらにその後、紙の種類、厚さ、大きさ等を変えて試作を重ね、「折り紙インパルス音源」を設計しました。 折り紙インパルス音源は、従来の簡易[インパルス音源及び残響時間測定方法]紙鉄砲から発想した、「折り紙インパルス音源」THE PATENTリオンが取得した、特許登録NAVI 第3回特許第5495677号

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