RION-JPN-vol16
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「 VA-14 」。 工 場で稼 働する様々な設「 VA-14 」開発のプロジェクトリーダー 振動分析計「 VA-12 」の後継機として、2025 年 3 月3 日より発売となった備の振動(加速度、速度、変位)を測定する製品だ。振動の大きさはもちろん、その周波数にどれくらいの成分が入っているかというFFT 分析機能も搭載し、主に設備を保全する部署で使われる機器である。 完成までの約 2 年間にわたって、このを務めたのが、 音響振動計測器開発課の山下広大だった。スケジュール管理から、仕様、原価、開発メンバーの選定までを担当した山下は、当初から、オプション機能として故障診断プログラムを搭載することを決めていた。あえてオプションとしたのは、この機能を必要とするユーザーと、そうでないユーザーがいるからである。 こうした仕様決定のかじ取りを行ったのは、前機種「 VA-12 」の当時の開発担当であった計測器販売課の馬屋原博光だ。馬屋原は「 VA-12 」ユーザーの追加機能への要望や営業担当者の声などを取りまとめ、開発課に対してどんな機能を搭載するかなどを助言。この行動が、故障診断プログラム「 VX-14D 」の開発につながっていく。 山下と馬屋原の 2 人には、思い描く理想の製品があった。それはリオンが2000 年に発 売した故 障 診 断 器「 VA-20 」だ。「マシンを診断する」ことから「 MACHINDAN( マシンダン )」の 愛称がつけられた、エアコンのリモコンほどの大きさの機械である。これは、先端のセンサ部分を設備に押し当てるだけで振動を分析し、正常/異常の判断をする画期的な製品であった。山下はマシンダンについて、次のように語る。「私が入社するより前に開発された製品なんですが、これほど優れた技術を活用しないのはもったいないと感じ、『 VA-14 』に搭載したいという思いが強くなっていったのです」 馬屋原もまた、マシンダンのような製品が市場で求められていることを、肌で感じていた。「設備の診断をするには、やはり技術をもった熟練者でないと判断ができません。すべての現場にそうした人材がいるとも限らず、課題解決のひとつとして、機械に診断を任せたいという要望があります。他社にもそうした診断機能を有する製品があったので、ここでリオンの優れた技術を活かしたいと思っていました」 そして「 VX-14D 」の開発担当者に任命されたのが、 音響振動計測器開発課の張東望西だった。しかし張には大きな懸念があった。「マシンダンの根幹にある理論は国内の技術学会で発表されているので、そうした論文を読めば解析はできると思っていました。一方でハードウェアの図面も残ってはいたのですが、その中で実際にどういう信号が動いているのかが全く分からない製品だったのです。加えて、マシンダンに関わっていた社員はすでに全員退職していて、核心を知る人がいない状態でした」 詳細が分からない四半世紀前のテクノロジーを、現代に甦らせる。それが、張に課せられた使命だった。実は、依頼した馬屋原もまた同様の不安を抱いていた。「個人的に実現してほしいとは思っていましたが、私自身も細部まで理解していたわけではないので、その理論を理解して、さらに製品に落とし込むことは大きな挑戦になるのではないかと」実際、マシンダンの詳細な情報がない中、VA-14 の使用事例 モーターやポンプなどの機械設備の保守点検、ベアリングや歯車などの異常検出、設備や構造物の固有振 動 数の解 析など、製 造・保 全の様々な現場で活用されている。山下 広大環境機器事業部 開発部 音響振動計測器開発課。2011年入社。入社時から3年間音響振動計測器製造技術課に所属し、2014年より開 発 部門に在籍。主な担当はハードウェア開発業務で、環境測定向けの振動レベル計と産業測定向けの振動計の開発に従事。振動分析計「 VA-14 」設 備 診 断 や現 場 測 定に必 要な 機 能を搭 載した、FFT 分析機能付き振動分析計。片手で扱いやすく、現場測定に最適。LAN 端子を備え、遠隔でのコマンド制御やファイル転 送にも対応。さらにオプションによりマイクロホン接続が可能で、振動に加え音の周波数分析・評価まで 1台で行える。3四半世紀前のテクノロジーを現代に甦らせる挑戦機械設備の保守点検ベアリング異常の検出固有振動数の解析

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