ニュースリリース
「シリコンエレクトレットマイクロホンの開発」が「秀でた利用6大成果」の最優秀賞に
2014年02月19日
リオン、一般財団法人小林理学研究所、東北大学微細加工プラットフォームの3者は、MEMS技術を応用した高性能で小型な「シリコンエレクトレットマイクロホンの開発」について、文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム事業の「秀でた利用6大成果」最優秀賞を受賞しました。
「ナノテクノロジープラットフォーム」(文部科学省委託事業)は、ナノテクノロジーに関わる3つの技術領域(微細構造解析、超微細加工、分子・物質合成)において、全体の調整・推進を担うセンター機関を含む全国39組織がネットワークを組み、産学官の研究者に最先端設備の利用機会と高度な技術支援を行い、我が国のイノベーション創出に貢献することを目的としています。
昨年10月17日に文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム事業の平成25年度成果報告会が開催され、多くの利用成果の中から「シリコンエレクトレットマイクロホンの開発」が「秀でた利用6大成果」の一つとして選ばれました。そしてこのたび最優秀賞に選定され、本年1月31日の「nano tech 2014」会場にて授賞式が行われました。会場では「文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム」のブースにおける3日間のパネル展示および1月31日開催の「第12回ナノテクノロジー総合シンポジウム JAPAN NANO 2014」におけるプレゼンテーションの機会をいただき実施しました。
シリコンエレクトレットマイクロホンは、上記3者に加え一般財団法人NHKエンジニアリングシステムにも技術協力をいただき、現在も開発を進めています。将来、実用化の際は、放送用、補聴器用にとどまらず、自動車分野、環境騒音監視、風力発電・水力ダムなどの常時監視システム、身体内の音源検知(呼吸、心音、血流など)への応用など、様々な分野で大きな可能性を持つものです。
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左:東北大学 マイクロシステム融合研究開発センター
最先端研究開発部門 准教授 戸津 健太郎 様
右:リオン株式会社 医療機器事業部 開発部
聴能センサ開発課 課長 樹所 賢一 -
プレゼンテーションの様子