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「本体(プラットフォーム)」「センサアンプ」「センサ」「分析プログラム」を分離
タブレット型の多機能計測システム「SA-A1」を新発売

2014年10月22日

多機能計測システム SA-A1 本体

リオンは、AndroidOSを搭載するタブレット型のプラットフォームの上で構成される業界初※の多機能計測システム「SA-A1」を開発し、国内および海外の代理店を通じて2014年10月22日から発売します。

当社では、公害などの環境騒音振動や開発・生産現場の品質の維持管理などの産業騒音振動を計測する騒音計や振動計などを、国内および中国を中心としたアジア、欧州、米国などで展開しています。特に、ハンディタイプの騒音計や振動計は、世界レベルで高い評価を得ています。

今回発売する「SA-A1」は、「本体(プラットフォーム)」「センサアンプ」「センサ」「分析プログラム」を分離した業界初のプラットフォームタイプの多機能計測システムです。従来のように用途別に騒音計、振動計などの計測器を購入する必要がなく、本器1台で環境分野、産業分野の各現場で必要な計測(騒音や振動など)を、ユーザーの要望に合わせてシステム構成できます。さらに、騒音や振動など複数の同時計測も本器1台で対応できるとともに、ケーブル配線が困難な現場や離れた現場でも簡単に計測できる無線計測も構築できます。


また、タブレット型の優れたハンドリング性や直観的な操作感に加え、軽量(約1.2kg)、コンパクト(B5サイズ)、充電式リチウムイオンバッテリ対応などの特長も備えています。当社では、この「SA-A1」を海外戦略商品として位置づけ、国内および海外の代理店を通じて積極的な販売促進活動を展開していきます。

「SA-A1」を核としたオープン化による事業展開について

アナログ回路を分離したセンサアンプ方式により、多様な(他社製など)センサにも対応可能です。さらにAndroidをベースにしたOSを採用することで、測定器のプログラムは誰でも開発することが可能になり、オープン化を実現しています。このオープン化により異業種・同業種との協業/開発を進め、騒音振動だけに限らない様々な計測システム分野(電力、鉄道、道路などのインフラや生産設備の保全管理分野など)とのコラボレーションによる需要拡大を目指していきます。

多機能計測システム「SA-A1」の特長

1)新発想のプラットフォームタイプの多機能計測システム
本体「SA-A1」をプラットフォームに、様々な音響振動センサ、センサアンプ、適応する分析プログラムを組合せ、目的に応じた計測システム(騒音計や振動計など)をニーズに合わせて単用途または複合用途で構築できます。
【システム構成】

  • 顧客が望む対象の信号を検出するセンサ(他社製にも対応)
  • 信号を本体に入力するハードウエアのセンサアンプ(センサアンプは本体制御部に格納可能)
  • 機器操作、データ処理、表示、データ保管を行う本体(AndroidOSを採用)
  • 要求仕様を機能として提供するアプリケーション(分析プログラム)
  • 知見の蓄積のためのデータベース

2)1台に複数の分析プログラムを搭載可能
本体「SA-A1」に、複数の分析プログラムをインストールできるため、用途別に本体を追加購入する必要がなく、経済的です。様々な計測を本体1台で対応することができます。

3)離れた場所でも計測できる無線計測機能
本体「SA-A1」と、「無線ドック+センサアンプ」や一体型の「無線センサアンプ」により無線計測が可能となり、ケーブル配線が困難な現場や離れた現場でも簡単に計測できます。また、現場装備の軽装化にも寄与します。※「無線ドック」「無線センサアンプ」は別売り

4)ネットワークへの対応
多機能計測システム(本体、サンサアンプ、センサ、各種分析プログラム)とコンピュータをネットワーク(無線LANも可)でつなぎ、データの蓄積・解析ができます。

5)現場での使いやすさを追求
・10.1インチ大画面
・カラー液晶タッチパネル搭載で直感的な操作性を実現
・現場測定で最適なB5サイズ。さらにセンサアンプ、電池を含んで約1.2gの軽量
・取り外し可能なリチウムイオンバッテリを採用し、現場でのバッテリ交換が可能
・本体部は防水等級IPX4に対応