ニュースリリース
高度・重度難聴の子どもたちに適応する高出力と小型化・軽量化、安全性を追求
子ども向けの耳かけ型補聴器「リオネットピクシー」を新発売
2016年06月15日

リオンは、高度・重度難聴の子どもたちを対象に、チャイルドロックなどの新機能を搭載するとともに、当社製高出力補聴器と同等の出力/利得と小型化・軽量化を両立した子ども向けの耳かけ型補聴器「リオネットピクシー」を開発し、7月20日から発売します。
当社では、今回の商品開発に先立ち、ろう学校などの施設で高度・重度難聴の子どもたちへ補聴器の使用状況やニーズを調査しました。この調査結果をふまえ、高度・重度難聴に適応する聴力レベル60~120dBHLの高出力に加え、子どもたちの小さな耳に装用しやすくするため当社製耳かけ型高出力補聴器(※)に比べて、体積比25%減の小型化、重量比21%減の軽量化を実現しました。さらに、電池の誤飲を防ぐチャイルドロック機能や、電池残量お知らせLEDなども新たに採用しています。
※当社製耳かけ型高出力補聴器「ハイパワーシリーズⅡ(HB-G7PC、HB-G7PS、HB-G7PL)」との比較
カラーバリエーション

左から くろ、ふかみどり、べーじゅ、あお、みずいろ、うすむらさき、ぴんく、きいろ、おれんじの9色
主な特長
1)高度・重度難聴の子ども向けの補聴器として開発
高度・重度難聴の子どもたちがより使いやすく、役に立つ子ども向けの補聴器として開発しました。「KIDSほちょうき」をコミュニケーションワードとした普及活動を展開します。
2)高度・重度難聴に適応する聴力レベル60~120dBHLの高出力
高度・重度難聴の子どもたちに適応するため、当社製高出力補聴器(※)と同等の出力/利得を実現しています。※当社製耳かけ型高出力補聴器「ハイパワーシリーズⅡ(HB-G7PC、HB-G7PS、HB-G7PL)」との比較
3)子どもたちの小さな耳でも装用しやすくするため小型化・軽量化を実現
高出力を備えながら子どもたちの小さな耳への負担を軽減するため、当社製高出力補聴器に比べて、体積比25%減の小型化、重量比21%減の軽量化を実現しています。
4)子どもたちの装用を想定した安全性
- チャイルドロック機能(新機能)
電池の誤飲事故を防ぐためチャイルドロック機能を搭載しています。電池ホルダーは、専用の道具を使わないと開かないため、補聴器を装用する小さな子どもには開けられない設計になっています。 ※チャイルドロック機能はオプション - 電池残量お知らせLED(新機能)
電池残量の通知を従来の音に加え、LEDランプでお知らせすることで、保護者の方が一目で電池残量の有無を確認することができます。※LEDランプはオプション - 落下防止ストラップ取り付け穴
補聴器の落下・紛失を防止するストラップが簡単に取り付けられる取り付け穴を搭載しています。ストラップを取り付けることにより子どもたちは落下や紛失を気にすることなく、元気いっぱい遊べます。※ストラップは別売オプション
5)子どもたちの装用を想定した快適性
会話や授業などの場面での聞こえをサポートするための機能を搭載しています。
- 教室内での突発音などを抑制する「パルスノイズサプレッサー(PNS)」
- ピーピー音(ハウリング)を抑える「ハウリングキャンセラー(AFBCα)」
- 音のメリハリを調整する当社独自の「サウンド・スペクトル・シェイピング(SSS)」
- 騒音を抑制する「ノイズリダクション(NR)」
- 大きすぎる音をしっかり抑制する「マルチチャンネルOPC」
※シンプルモデルには、「サウンド・スペクトル・シェイピング(SSS)」機能は搭載していません。またモデルにより音声処理の繊細さが異なります。
6)子どもたちの装用を想定した耐衝撃性など
- 耐衝撃性能の高いイヤホンを採用
落下衝撃による不良・故障を軽減し、活発な子どもたちでも安心して使用できます。 - 汗や湿気に強い「耐汗コート」
特殊なコーティングによって汗による腐食を軽減します。補聴器表面だけでなく、内部までコーティングすることで空気中の湿気にも強くなっています。
7)ろう学校などでの集団補聴システム(FM補聴システム)への対応
別売の接続シューとFM受信機を取り付け、FM電波を受信することができます。FM集団補聴システムにおいて、離れていてもFM電波を通して補聴器から話し手の声がよりクリアに聞こえます。
8)3機種を用意
ハイグレードモデル、ベーシックモデル、シンプルモデルの3機種を用意し、機能、価格などから選択可能です。
ハイグレードモデル(HB-P1PC):10バンド4チャンネル
ベーシックモデル(HB-P1PS):8バンド4チャンネル
シンプルモデル(HB-P1PL):6バンド2チャンネル
9)その他の機能
- リオン独自の「おまかせ回路」
電池のプラスとマイナスをどちらの向きに入れても補聴器は正しく作動します。 - 使用環境の記録・分析(データロギングシステム)
補聴器が記録した使用頻度や音環境を分析することで、より使いやすい設定ができます。 - 突然の電池切れの心配を改善
電池の交換時期を音や光(LEDユニット取り付け時)で知らせてくれるため、突然の電池切れの心配もありません。 - 環境に応じた音質の選択(マルチメモリー機能)
環境に合わせて最大で4種類までの音質や入力の選択ができます。 - 誘導コイル(Tコイル)
特別支援学校(ろう学校)や公共施設などの床下に設置された磁気ループ(ループコイル)から発生した講師や出演者などの音(磁波)をキャッチして、補聴器で聞くことができます。 - 左右識別チップ
両耳装用の際に左右間違うことが無いように左右識別チップが付属しています。 - 外部入力機能
別売の接続シューとモノラル/ステレオコードを取り付け、様々な外部機器(携帯音楽プレーヤーなど)と接続して、音を補聴器で直接聞くことができます。 - イヤホンクロス
オプションでイヤホンクロス仕様に変更して使用することができます。ハウリングでお困りの場合や、乳幼児のように耳かけ型補聴器を安定して耳にかけておけない場合などに便利です。 ※接続シュー、イヤホンコード、イヤホンは別売。仕様変更は別途費用となります。
医療機器認証番号
販売名:補聴器 HB-P1PC 医療機器認証番号:228AABZX00062000
販売名:補聴器 HB-P1PS 医療機器認証番号:228AABZX00062A02
販売名:補聴器 HB-P1PL 医療機器認証番号:228AABZX00062A01