ニュースリリース
~業界で初めて※原液のまま微粒子の測定が可能~
高粘度試料用の液中微粒子測定システムを発売
2019年09月27日
リオンは、半導体などの製造現場において、業界ではじめて※高粘度試料を希釈せずに、原液のまま微粒子測定が可能な「高粘度試料用の液中微粒子測定システム」を2019年10月1日に発売します。
半導体製造現場では、微細化、高集積化、多層構造化が進んでおり、その際、高粘度KrF、厚膜レジスト、ワニス、ポリイミドなどの高粘度溶剤が使用されています。従来の高粘度試料の測定システムでは、測定可能な試料の粘度に限界があり、希釈して測定していました。しかしながら、この希釈作業は、作業効率の低下や試料への不純物の混入、試料の状態変化などの課題がありました。
このたび発売する「高粘度試料の液中微粒子測定システム」は、試料を希釈することなく、原液のまま測定することができるため、半導体製造現場における作業効率の改善、歩留まりの向上に寄与します。
※2019年9月現在(当社調べ)
高粘度用パーティクルセンサを用いた測定システムの構成例(厚膜レジスト、ワニス、ポリイミドに適応)

主な特長
1)5 Pa・s(5,000cP)の高粘度試料の測定が可能
2)高粘度KrF、厚膜レジスト、ワニス、ポリイミドの原液測定が可能
3)耐圧0.3MPaを有し、高粘度用加圧サンプラの加圧上限である0.2MPaに対応
高粘度な試料の種類や粘度、定格流量、最小可測粒径などに応じた測定システムの構築が可能
本システムの性能と構成は以下の通りです。

測定システムの各製品名称:(左)高粘度用加圧サンプラ KZ-30U、(中上)コントローラ KE-40B1、(中下)高粘度用パーティクルセンサ KS-42C(改)、(右)高粘度試料用シリンジサンプラ HV-1高粘度試料の液中微粒子測定システム